羽々田メモ

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【中山ダ1800からみる世代レベル】

■中山ダ1800からみる世代レベル

 

今週はAJCCや東海Sといった古馬勢による熱い戦いがありますが、それを見向きもせず3歳500万の呉竹賞(中山ダ1800)に夢中となっていました。すると「ムムム」な事象が浮かび上がってきましたので、少しばかり掘り下げてみたいなと思います。

 

【結論】

今年のダート世代はダート最強世代(トランセンド世代)を彷彿させる世代となるかもしれない。

 

着目したのは「中山ダ1800m」の「新馬戦」。

 

馬場差の違いがあるので多少前後しますが、未勝利の勝ち上がり基準タイムが1分55秒台後半、500万クラスの勝ち上がり基準タイムが1分54秒台後半ということが過去レースから算出されます。未勝利≒出走経験馬の勝ちあがりタイムと同等の、1分55秒9よりも早い時計で勝ちあがった≒優秀な新馬戦に着目してみました。

 

――2017年産駒

1:54.6 38.4→38.4 (稍) シェダル

1:55.7 38.6→38.4 (良) キングスバーンズ

1:54.7 38.7→37.3 (良) カフェファラオ

1:55.8 38.3→39.2 (稍) シアトルテソーロ

1:55.3 38.1→38.4 (良) ロンゴノット

 

上記のように、現3歳世代(2017年産駒)はすでに5頭が「新馬戦で1分55秒9以下のタイム」で勝ち上がっています。日曜6Rを含め、残る中山ダ1800の新馬戦は4鞍。さらに頭数を伸ばす可能性があります。

 

それでは、他世代はどうだったのか見ていきます。

 

――2016年産駒

1:55.4 36.8→39.4 (重) アルカイクスマイル

1:54.7 38.2→38.5 (良) デアフルーグ

1:55.2 37.1→38.5 (良) ガルヴィハーラ

 

――2015年産駒

該当なし

 

――2014年産駒

該当なし

 

――2013年産駒

1:55.3 37.6→39.1 (重) フォースリッチ

 

――2012年産駒

1:55.6 37.7→38.6 (稍) ホワイトフーガ

 

近5世代で該当したのは上記の通りでした。2017年生まれ世代が突出して多く、良馬場3つ&稍重2つという時計の出にくい馬場だったことを考えても優秀な世代である可能性が高まります。

 

――2006年産駒

1:54.4 37.3→37.8 (重) メジロベンハー

1:55.4 37.5→38.8 (重) スラマティンガル

1:55.0 37.0→37.6 (重) クレヨンロケット

1:55.5 37.7→39.1 (不) シルクプロミス

1:55.7 37.3→38.6 (稍) サイオン

1:55.7 37.0→39.7 (良) チュニジアンブルー

 

ここまで中山ダ1800の新馬戦で優秀だったのは2006年産駒世代まで遡ります。2006年産駒といえば、トランセンドを筆頭に、テスタマッタワンダーアキュートスーニシルクメビウスシルクフォーチュングロリアスノアゴールデンチケットダノンカモンセイクリムズンケイアイテンジンというようにダート最強世代のひとつに挙げられるようなタレント豊かな粒揃いの強い世代でした。

(カネヒキリ世代、エスポワールシチー世代が最強世代論争の対象)

 

正直言って、中山ダ1800新馬戦の優秀数が、世代の強弱とどういった関係性を持つかは定かではありません。あくまで仮説の域を出ませんが、新馬戦の優秀数が多い≒将来性豊かな馬が多い≒それらを負かすさらにハイレベルな馬が存在することで世代レベルが高いと結論づくのではないでしょうか。

 

もう少し掘り下げてみましょう。上記の過去世代のうち、比較的時計の出にくい馬場≒良~稍重馬場で勝ちあがった馬の次走(ダート戦)とその後の最高到達点を見ていきます。

 

1:54.7(良) 次走:1着 最高:伏竜S1着 デアフルーグ

1:55.2(良) 次走:1着 最高:全日本2歳優駿3着 ガルヴィハーラ

1:55.6(稍) 次走:2着 最高:JBCLC1着 ホワイトフーガ

1:55.7(稍) 次走:3着 最高:エルムS5着 サイオン

1:55.7(良) 次走:4着 最高:1000万1着 チュニジアンブルー

 

ご覧のような状況です。ガルヴィハーラは3戦して休養を余儀なくされていますし、チュニジアンブルーは1000万条件勝ち上がり後に地方転入とその先を見てみたかった残尿感は残りますが、詳細で見るには馬場差を考慮した実質のタイムまで調べて個別判断する必要がありそうです。

 

――2017年産駒

1:54.6 38.4→38.4 (稍) シェダル

1:55.7 38.6→38.4 (良) キングスバーンズ

1:54.7 38.7→37.3 (良) カフェファラオ

1:55.8 38.3→39.2 (稍) シアトルテソーロ

1:55.3 38.1→38.4 (良) ロンゴノット

 

さて、2017産駒世代で2戦目を走っているのがロンゴノット。500万クラス(中山ダ1800)を1分54秒7で0.4差6着となっています。馬場差無視の単純計算でも良馬場≒比較的時計の掛かる馬場だったことから、500万の勝ち上がり基準時計1分54秒台後半で駆け抜けていますし、そのレースぶり(大外から力みながら先行&終始外々)からいずれ500万クラスは勝ちあがる能力はあると考えることができます。そのような馬が6着にもがくほどの層の厚さがあると考えれば、やはりこの世代が強いのではないかという説の現実味が帯びてきます。

 

新馬戦での優秀な時計がすべて良~稍重といった比較的時計が掛かる馬場であることは過去の例からも誇れるポイントのひとつです。またこの世代は新馬戦のみならず未勝利戦でも優秀な時計が少なくありません。先述の通り新馬戦の優秀数が世代レベルの判断材料とすることは仮説でしかありませんが、ダート界を席巻したトランセンド世代を彷彿させるような活躍を今年の世代には期待してしまいます。